議員は産休をとれるかどうか

蓮舫「もう一度、言う。マタハラ、制度があっても育休すらとれない現実もある。国会議員のすべき仕事は二人揃って給与全額保証の育休を優雅に取ることではなく、現実に向き合っている人たちを法改正で守ること、だ。この二人の考えを私は全く理解できない」

http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/renho_sha/status/679805060893650944

これな。
ついてるブクマ見ると反対している人も多いんだけど、けっこう「産休を取るとはけしからん」って賛同している人もいる。

でなんだろうなーって考えたら、たぶん国会議員が何なのかってところの認識が違うんだろうな。

反対している人は「国会議員」ってのはあくまで一般の人間(含む労働者)からサンプリングされた標本であり、代表であるっていう考えなんだろう。だから一般の人間が産休をとれるべきなのだから、そのサンプリングである国会議員も産休をとれるべきであるって考える。

で賛成している(議員が産休を取ることに反対している)人ってのは「国会議員」は選良であり、強者であり、弱い立場の労働者を守る「労働者とは違う立場」の人間、全体への奉仕者である、と考えているっぽい。

もちろん後者が間違っているというわけではない。戦前は収めた税金の額によって参政権が与えられたり、与えられなかったりしたわけで、議員というのは選良であり、強者であり、その議員が下々を(パターナリズム的に)庇護するべきだという考えにはそれなりに歴史的裏付けがある。

それに対して議員というのは弱者を含め、多様な人々のサンプリングであるという考えは(たぶん)歴史も浅いし、理想的で実態を反映していないのだろう。

だけど理想を語ることも政治の1つの役目なのではないだろうか?(と俺は思うけどね)